ワールドセーリングは、国際レベルでセーリングを統括する国際競技連盟です。先週の日曜日(11月1日)、VirtualExpo Groupの翻訳チームとウェブコンテツ品質管理部のマネージャーを務めるヤン・ロシュリュー氏が、ワールドセーリング取締役会の副会長に任命されました。ヤン氏のセーリングへの情熱、VirtualExpo Groupでのキャリア、そしてワールドセーリングの副会長としての目標について詳しくお聞きしました。
どのようなスポーツキャリアを歩んできましたか?
スイスとフランスにまたがるレマン湖でセーリングに出会いました。セーリングをやり始めた頃は競技が好きではありませんでした。その後フランスのチャンピオンシップに選ばれたことで、僕のセーリングキャリアは一気に加速しました。スポーツと学校での勉強の両立が始まり、チャンピオンシップへの参加、2002年にはフランスセーリングチームへの入団が決まりました。当時は2人乗りの49erというディンギーに乗っていました。そして2004年にアテネオリンピックに代理選手として参加し、2008年の北京オリンピックでは、10位という結果を残すことができました。
そして2012年には、新しいチームメイトと共にヨーロッパチャンピオンになりました。同年と2016年には、オリンピックに参加するために選ばれたフランスチームのトレーニングパートナーを務めてた後、プロ選手を引退することに決めました。
VirtualExpo Groupでのキャリアは?
僕がVirtualExpo Groupに出会ったのは、NauticExpoのインターンシップの時でした。
入社から数年後には、NauticExpoのウェブコンテンツマネージャーを数年間務め、その後DirectIndustryでアウトソーシングプロジェクトの責任者を務めました。そして現在翻訳チームとウェブコンテンツ品質管理部のマネージャーを務めています。
VirtualExpo Groupの存在とは?
VirtualExpo Groupはプロのスポーツ選手をサポートする契約を結びました。この契約によりプロのスポーツ選手は、スポーツキャリアを続けながらも仕事ができます。 スポーツには出費が多く、それだけでは生活が成り立ちません。そのため僕たちのようなプロのスポーツ選手にとって、選手として活躍しながらも仕事を持つことは、非常に重要なことなのです。
入社当時はVirtualExpo Groupでパートタイム勤務をしていました。この8年間で仕事のスキルを身につけることができたのは、充実した研修内容やスポーツx仕事のバランスが取れていたからだと思います。
プロのセーリング選手として得た経験は、日々の仕事にどのように役立っていますか?
セーリングは様々な側面を持つスポーツです。アスリートは最高の体調で試合に臨まなければなりませんが、そうでない場合もあります。また、試合の結果は、損傷を受ける可能性のある機器や、正確な予測ができない天候にも依存しています。そのため試合に勝つためには、高い適応能力が必要です。
またオリンピックでは、パートナーだけでなくスタッフ全員とのチームワークや新しいパートナー探し、コミュニケーション能力、成功体験の共有、困難な場面での解決策を探す能力など、様々な要素が必要とされます。15年以上にわたりセーリングを通して得た様々な経験と知識は、VirtualExpoでのプロジェクトやチーム管理に大いに役立っています。僕はやる事がたくさんあって、忙しい時が好きです。
ワールドセーリングの副会長に就任ましたが、今後のミッションと目標は?
ワールドセーリングは、世界的なセーリングの普及と発展、オリンピック・パラリンピック大会でのセーリング運営、競技のルールの策定などを行っています。取締役会は、会長とワールドセーリング加盟国147カ国から4年ごとに選出される7名の副会長で構成されています。取締役会は無給のポストですが、30人の職員がおり、ロンドンにオフィスを構えています。私はすでに8年間、選手代表としてワールドセーリングに関わってきました。今日、連盟史上最年少で副会長に選ばれたことを非常に嬉しく思っています。僕に多くのものを与えてくれたこのスポーツの発展のために、今後とも貢献していきたいと思っています。この副会長という仕事では、素晴らしいキャリアを持つ他の役員の方々から多くのことを学ぶことができます。今後これまでの経験からオリンピックに関わるすべてのプロジェクトに深く関わっていきます。そして、4年後の2024年にパリで開催されるオリンピックでは、セーリング競技はマルセイユで行われます!
将来の目標は?
幸せでいること。ヨットで海に出る機会を増やすこと。そして何よりも、解決策よりも問題を多く持つ人たちから逃げ続けることです。